プログラミング未経験でもゲームは作れる?CEDEC2026が示した生成AIプロトタイピングの実態

2026年8月11日火曜日

AIとか… GAMEとか…

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「ゲームを作ってみたいけど、プログラミングは何も分からない」——そう思って一歩を踏み出せずにいる方は、決して少なくないはずです。企画やアイデアはあるのに、実装のハードルの高さで諦めてしまうのは本当にもったいないことです。

そんな中、2026年7月22日から24日にかけて横浜で開催されたゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC2026」で、まさにこの悩みに一石を投じる講演がありました。スクウェア・エニックスのゲームデザイナー、遠矢司氏が、Unity未経験・非エンジニアの状態から生成AIだけでアクションRPG風のゲームデモを完成させたという実践報告です。この記事では、その内容と、そこから見えてくる生成AI時代のゲーム制作のヒントを紹介します。

この記事のポイント

  • 遠矢氏の講演がなぜ注目されたのか
  • いわゆる「バイブコーディング」とは異なるアプローチだった点
  • 非エンジニアが生成AIでゲームを作る際の大まかな流れ
  • 聴講者からの反応と、そこから見える現場のリアルな期待
  • これから挑戦したい人が最初に準備しておきたいこと

「コードは1行も書いていない」という衝撃

遠矢氏は「ファイナルファンタジーXV」や「ファイナルファンタジーVII リメイク」といった大作タイトルの開発に携わってきたベテランのゲームデザイナーです。今回の講演「ゲームデザイナーによる生成AIを活用したゼロからのゲームプロトタイピング」では、そのキャリアを持つ遠矢氏自身が、Unityの経験がまったくない状態から生成AIを活用し、アクションRPG風のプレイ可能なデモを作り上げたという事例が紹介されました。

「企画職の人間が、本当にゼロからゲームを形にできるのか」——そう疑問に思う方もいるかもしれませんが、実際に完成させたという事実が、多くの聴講者の関心を集めた理由でしょう。

実は「バイブコーディング」とは違うアプローチだった

ここで見落としがちなポイントがあります。この取り組みは、イメージやアイデアを入力するだけで生成AIにすべての制作を丸投げする、いわゆる「バイブコーディング」とは異なるアプローチとして紹介されている点です。

「生成AIに任せれば誰でも簡単にゲームが作れる」という単純な話ではなく、AIとどう対話し、どう検証を重ねていくかという試行錯誤の積み重ねが土台になっているという点は、実際に挑戦する際にぜひ押さえておきたいところです。講演では、実際に費やしたトークン量にも触れられており、決して「一発でうまくいった」わけではないリアルな検証プロセスが共有されたようです。

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「できるはず」と「実際にやってみた」の間には隔たりがある——講演内でも語られていたというこの一言、モノづくりに関わったことがある人なら誰でも身に覚えがあるのではないでしょうか。

非エンジニアが生成AIでゲームを作る、大まかな流れ

講演内容の詳細な技術情報は公開資料に譲るとして、非エンジニアが生成AIを使ってゲームプロトタイプに取り組む際の大まかな流れを整理すると、次のようなステップになります。

  • 作りたいゲームの企画・世界観・アクションのイメージを言語化する
  • 生成AIに具体的な指示を出し、動く形のプロトタイプに落とし込む
  • ⚠️思い通りに動かない部分は繰り返し検証・修正が必要になる
  • 👍開発環境そのものの構築にも生成AIを活用できる

聴講者からは「ゲーム開発の全工程が網羅されていて活用範囲が広い」「トークンを費やした検証は貴重」といった感想が寄せられていたようで、単なる話題作りではなく、実務に持ち帰れる知見として受け止められていたことがうかがえます。

これから挑戦したい人が最初に準備しておきたいこと

「自分も試してみたい」と感じた方に向けて、事前に準備しておくと取り組みやすくなるものを整理しておきます。

  1. ゲーム制作の基礎知識——企画やゲームデザインの考え方を体系的に知っておくと、生成AIへの指示の解像度が上がります。ゲーム制作入門書で全体像を先につかんでおくのがおすすめです。
  2. Unityなどのゲームエンジンの基本用語——遠矢氏はUnity未経験からのスタートでしたが、最低限の用語や概念を知っておくと、AIとのやり取りがスムーズになります。unity 解説本で基本操作を確認しておくと安心です。
  3. 快適に動作する開発環境——ゲームエンジンや生成AIツールを同時に動かすことも多いため、処理性能に余裕のあるゲーミングノートPCを用意しておくと、検証のたびにストレスを感じずに済みます。

なお、本記事で紹介した内容は、2026年7月に開催されたCEDEC2026の講演レポート等の公開情報をもとにまとめた、2026年8月時点のものです。より詳細な技術的知見を知りたい方は、CEDEC公式のタイムシフト視聴や、今後公開される可能性のある講演資料も確認してみることをおすすめします。

まとめ

CEDEC2026で発表された遠矢氏の事例は、「非エンジニアでも生成AIを使えばゲームプロトタイプを形にできる」という可能性を、実際の成果物とともに示したものでした。ただし、それは魔法のようにすべてを任せられるという話ではなく、地道な試行錯誤の先にある成果だという点が重要です。

ゲーム制作に興味がありながら「プログラミングができないから」と諦めていた方は、まず身近な企画づくりから生成AIとの対話を試してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。小さな一歩の積み重ねが、意外な形の作品につながるかもしれません。

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