富士通の次世代CPU「MONAKA」とは?ラピダス活用構想と国産半導体の最新動向

2026年8月22日土曜日

色々気になる事とか… 半導体とか…

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「日本の半導体産業、結局また海外頼みになるのでは」——ニュースで半導体関連の話題を目にするたび、そんなモヤモヤを感じたことはありませんか。ラピダスの話題は聞くけれど、実際どこまで進んでいるのか、他にどんな動きがあるのか、いまいち掴みにくいという方も多いはずです。

そんな中、富士通が開発を進める独自CPU「MONAKA(モナカ)」の量産計画が、具体的な時期とともに見えてきました。この記事では、MONAKAとは何か、なぜ今注目されているのか、そしてラピダスとの関係まで、分かりやすく整理して解説します。読み終える頃には、国産半導体をめぐる動きの全体像が掴めているはずです。

この記事のポイント

  • 富士通が開発する次世代CPU「MONAKA」が2027年3月にTSMCで量産開始予定であること
  • MONAKAはAIサーバー向けに設計されており、エヌビディアとの技術提携も進んでいること
  • 次世代品「MONAKA-X」ではラピダスへの生産委託が有力視されていること
  • この動きの背景にある「ソブリンAI」という考え方

そもそもMONAKAとは何か

MONAKAとは、富士通が開発を進めているデータセンター・AIサーバー向けのCPU(マイクロプロセッサー)です。2027年のリリースが予定されており、2nm(ナノメートル)世代という最先端の製造プロセスが採用される計画です。

設計面でも意欲的な内容になっており、150コアという極めて多くの演算コアを搭載する複雑な設計が進められていることが分かっています。多コア構成は、大量のデータを同時に処理する必要があるAIサーバー向けの用途に適した設計と言えます。

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「モナカ」という愛称、和菓子を連想する方も多いかもしれません。硬派な半導体開発の話の中に、こういう親しみやすいネーミングが混ざっているのも面白いところです。

量産はいつから? TSMCとの関係

気になる量産時期については、2027年3月にも台湾積体電路製造(TSMC)で量産が始まる見通しであることが明らかになっています。富士通の担当者への取材でも、来年3月末からTSMCで生産を開始し、4月には出荷する計画であることが語られています。

展開先についても具体的な構想が示されており、CPU単体の製品として他社のサーバーメーカーへ供給する道と、富士通ブランドのAIサーバーに搭載して自社の生産拠点で組み立てる道の、2つの展開が計画されているとのことです。

  • 2027年3月にTSMCで量産開始、4月に出荷予定
  • CPU単体供給と、富士通ブランドAIサーバーへの搭載という2つの展開ルート
  • ⚠️初代MONAKAの製造委託先はTSMCであり、ラピダスではない

ここで注意しておきたいのが、初代MONAKAの製造自体はTSMCに委託される計画であり、ラピダスに製造されるわけではないという点です。「MONAKA=ラピダス製」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、両者の関係はもう少し先の話になります。

エヌビディアとの提携が意味すること

今回のMONAKA戦略で見逃せないのが、米エヌビディアとの技術提携です。2025年5月、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが台湾の技術イベントで発表した提携計画は、半導体業界にとってサプライズとして受け止められました。

この提携により、MONAKAはエヌビディアの技術基盤「NVLink Fusion」のパートナーに選ばれ、データセンター向けCPUとしての採用拡大につながる道が開けたとされています。エヌビディアのGPUとの直接的な結合は、2029年度に投入予定の次世代品「MONAKA-X」で実現する方向とされています。

🌱 ちょっと余談

GPU(画像処理向けの並列演算に強いチップ)とCPU(汎用的な処理を担うチップ)は、AIサーバーの中で役割分担をしながら動いています。両者を効率よく組み合わせられるかどうかが、AIサーバー全体の性能を左右する重要なポイントになっています。

次世代品「MONAKA-X」とラピダスの関係

ここからが、多くの人が気になっているであろう「ラピダスとの関係」についてです。MONAKA-Xについて、開発担当者はなるべく国内で生産したいという意向を示しており、2027年に2nm世代半導体の受託生産を開始する計画のラピダスへの委託を優先的に検討するとしています。

製造プロセスの世代についても違いがあり、初代MONAKAはTSMCの2nm世代技術で製造されるのに対し、MONAKA-Xは1.4nmへとさらに微細化を進める計画です。基本的な仕様は2026年3月をめどに固められる予定とされています。

ラピダスは2029年ごろに1.4nm世代の半導体量産を目指しており、この時期はMONAKA-Xの投入時期とちょうど重なります。開発担当者は2026年内にも生産委託先を決めたいとしており、今後の発表が注目されます。

背景にある「ソブリンAI」という考え方

こうした一連の動きの土台にあるのが、「ソブリンAI」という考え方です。これは企業や国が自国内でAIを開発・運用できる体制を指す言葉で、富士通は2023年ごろからこの戦略を進めてきたとされています。経済安全保障の観点から、自国内でAIを開発・運用したいという需要が高まっている中、担当者は「ようやく世の中がその重要性に気付いたように思う」と語っています。

半導体の供給網は国際情勢の影響を受けやすく、特定の国・企業に生産を依存しすぎることはリスクにもなり得ます。国内に生産拠点を持つことは、こうしたリスクを分散させる意味合いも持っていると考えられます。

今後の見通しと注目したいポイント

整理すると、初代MONAKAはまずTSMCで着実に量産・出荷され、その次の世代であるMONAKA-Xでラピダスとの関係がより具体化していく、という段階的な流れが見えてきます。「今すぐ全面的に国産化される」わけではなく、着実にステップを踏んでいる段階だという理解が、実態に近いと言えそうです。

2026年内に予定されている生産委託先の決定は、国産半導体の今後を占ううえで一つの節目になりそうです。今後の関連発表にも注目しておく価値があるでしょう。

関連する知識を深めたい方へ

今回のような半導体・AIインフラの動向は、エンジニアやIT業界に関わる方にとっても押さえておきたい分野です。AIサーバーを支える技術やソフトウェア開発の基礎を学びたい方は、TypeScript関連書籍でモダンな開発言語の知識を深めておくと、AI関連プロダクトの開発現場への理解も深まります。

また、こうした業界動向を追いながら自分でも技術検証や学習を進めたい方は、動作の軽いエンジニア向けノートPCを1台用意しておくと、開発環境の構築や情報収集がスムーズになります。サーバーサイドの技術に触れる機会が多い方は、Linux入門書籍でOSの基礎を固めておくのもおすすめです。AIサーバーの多くはLinux系OS上で動作しており、基礎知識があると今後のニュースの理解度もぐっと変わってきます。

まとめ

富士通のMONAKAは、2027年3月にTSMCで量産開始という具体的な時期が見えてきた一方、次世代品のMONAKA-Xではラピダスへの生産委託が有力視されるという、段階的な国産化のシナリオが浮かび上がってきました。エヌビディアとの技術提携も、AIサーバー市場における存在感を高める重要な要素になりそうです。

半導体をめぐる話題は専門用語も多く難しく感じがちですが、こうして関係を整理してみると、日本の技術戦略の輪郭が少しずつ見えてくるのではないでしょうか。なお、この記事の内容は執筆時点(2026年8月)の情報です。量産時期や提携内容は今後変更される可能性があるため、最新情報は各社の公式発表でご確認ください。

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