SSD高騰はいつまで続く?NVMe 1TB約2.5万円の背景を整理

2026年8月26日水曜日

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「SSD、去年より明らかに高くなってない?」——自作PCのパーツを見に行ったり、ノートPCのストレージ増設を検討したりして、そんな違和感を覚えた人は少なくないはずです。実はその感覚、決して気のせいではありません。

この記事では、2026年8月時点でSSDの価格がなぜここまで上がっているのか、その背景と、今後どれくらいこの状況が続きそうなのかを整理します。買い替えのタイミングに悩んでいる人は、判断材料として参考にしてみてください。

この記事のポイント

  • 2026年8月時点でNVMe SSDは1TBで約2.5万円、2TBで約4.7万円が実勢価格
  • AIデータセンター向けの需要急増が、消費者向け供給を圧迫している
  • SamsungやMicronなど大手メーカー側の生産方針転換も影響
  • 供給不足は2027〜2028年まで解消しない可能性があるとの見方も

今、SSDの実勢価格はどれくらい?

2026年8月時点でのNVMe SSDの実勢価格は、1TBで約2.5万円、2TBで約4.7万円程度とされています。数年前であれば1TBのSSDが1万円を切ることも珍しくなかったことを考えると、体感的な値上がり幅はかなり大きいと言えるでしょう。

売れ筋ランキングを見ても、性能そのものよりも「価格が比較的落ち着いているかどうか」が選ばれる基準になっている様子がうかがえます。1か月程度で数千円から1万円以上価格が動く製品も珍しくなく、価格の変動幅自体が大きくなっているのも今の特徴です。

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「あれ、この前見たときよりまた上がってる」を何度も繰り返している人、正直かなり多いのではないでしょうか。

なぜここまで高騰しているのか

今回の高騰の背景には、AIデータセンター向けの需要急増があります。Microsoft AzureやAWSといった大手クラウド事業者が、それぞれ四半期あたり50万台を超えるSSDを購入しているとされ、消費者向けに回せる供給量が構造的に減ってしまっているのです。

さらに、NVIDIAの新型AIサーバーが今後NAND需要のかなりの割合を占めるとの見方もあり、AI関連の需要が今後も伸び続ければ、消費者向けの取り分がさらに圧迫される可能性があります。

メーカー側の動きも供給不足に拍車

需要側だけでなく、供給側の事情も見逃せません。Samsungは供給が逼迫する中でNANDウェハの生産量を減らし、値上げも検討しているとされています。また、Micronは2025年12月、消費者向けSSDブランド「Crucial」からの撤退を発表し、2026年2月には出荷を停止しました。生産能力をすべてAI・エンタープライズ向けメモリに振り向けるという判断で、消費者にとっては選択肢が一つ減る大きな転換点になっています。

  • ⚠️AIデータセンター向け需要の急増で、消費者向け供給が構造的に減少
  • ⚠️Samsungの減産・値上げ検討、Micronの消費者向け事業撤退など供給側の変化
  • 👍価格が比較的落ち着いているモデルも一部には存在する

供給不足はいつまで続く?

気になるのは、この状況がいつまで続くのかという点です。SSDコントローラー大手Phison ElectronicsのCEOは、2026年8月13日の決算説明会で、NANDメーカー幹部への確認をもとに増産までに当初想定していた2年ではなく4年かかるとの見通しを示したと説明しています。

この発言をそのまま受け取ると、供給不足は2027〜2028年になっても解消しない可能性があるということになります。もちろん、これは決算説明会での一企業の見通しであり、今後の市況によって状況が変わる余地はありますが、少なくとも「近いうちにすぐ値下がりする」と楽観視するのは難しい状況と言えそうです。

🌱 ちょっと余談

似たような供給圧迫は、SSDだけでなくメモリ(DRAM)市場でも起きています。AI向けの需要拡大がストレージだけでなくPCパーツ全体の価格に影響を与えている構図は、しばらく続くテーマとして頭に入れておくとよさそうです。

今、SSDや周辺パーツとどう向き合うか

「値上がりが続くなら、今のうちに買っておいた方がいいのでは」と焦る気持ちも分かりますが、必要のない容量まで無理に先回りして買う必要はありません。まずは自分に本当に必要な容量を見極めることが大切です。

その上で、ストレージ拡張が目的なら、価格が比較的落ち着いているタイミングを狙って外付けSSDを検討するのも一つの方法です。内蔵SSDの増設に比べて手軽に導入でき、価格の急な変動にも対応しやすいというメリットがあります。

また、SSDと同様にメモリ市場も価格変動の影響を受けやすくなっています。デスクトップやノートPCの増設を考えている場合は、増設用メモリの価格動向も合わせてチェックしておくと安心です。

これから新しくノートPCの購入を検討している場合は、後からの増設が難しい機種も多いため、最初からメモリ16GB以上搭載ノートパソコンを選んでおくと、購入後にストレージやメモリ不足で悩むリスクを減らせます。

まとめ

SSDの価格高騰は、AIデータセンター向け需要の急増と、それに伴うメーカー側の生産方針の転換が重なって起きている構造的な現象です。Phisonの見通しが正しければ、供給不足は2027〜2028年まで続く可能性もあり、短期間で状況が大きく改善することは期待しにくい状況と言えます。

だからこそ、焦って必要以上に買い込むのではなく、自分に必要な容量を見極めた上で、価格が落ち着いているタイミングやモデルを見つけて計画的に購入することが大切です。まずは自分の環境で今どれくらいのストレージが必要なのか、一度棚卸ししてみてはいかがでしょうか。

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