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「Windows 10のサポートが終了したのは知っているけれど、今使っているパソコンがWindows 11の動作要件を満たしていない」——そんな悩みを抱えている方は、決して少なくないはずです。TPM 2.0やUEFI Secure Bootといった要件を聞いて、「まだ使えるのに買い替えるしかないの?」と肩を落とした方もいるのではないでしょうか。
実は、そのパソコンをまだ現役で使い続ける方法があります。それが「Linux(リナックス)」への乗り換えです。この記事では、Linuxとは何かという基本から、乗り換えの具体的な手順、注意点までを初心者向けに解説します。読み終える頃には、今のパソコンをもう少し使い続ける選択肢が見えているはずです。
この記事のポイント
- Windows 10のサポートが2025年10月14日に終了し、セキュリティ更新が受けられなくなっていること
- Windows 11の動作要件を満たさない古いPCでも、Linuxなら快適に使い続けられる場合があること
- 初心者にも扱いやすいLinuxディストリビューションの選び方
- 乗り換え時に必ずやっておくべきバックアップと、具体的な手順
そもそもLinuxとは? Windowsと何が違うのか
Linuxとは、WindowsやmacOSと同じ「OS(オペレーティングシステム)」の一種です。もともとは1991年に開発が始まったオープンソース(無料で公開され、誰でも改良に参加できる)のソフトウェアで、現在では世界中の企業や個人が、目的に合わせてさまざまな「Linuxディストリビューション(配布形態)」を作り、公開しています。
Windowsとの大きな違いは、基本的に無料で使えること、そして比較的軽量で、古いパソコンでも動きやすいことです。もちろん、すべてのWindows用ソフトがそのまま動くわけではありませんが、Webブラウジングやメール、文書作成といった日常的な作業であれば、代替のソフトで十分にこなせるケースがほとんどです。
「Linux=難しい・玄人向け」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、近年のディストリビューションはかなり分かりやすくなっていて、普段使いのハードルはぐっと下がっています。
なぜ今、Linuxへの乗り換えが注目されているのか
背景にあるのは、やはりWindows 10のサポート終了です。サポートが切れたOSは、新たな脆弱性が見つかっても修正プログラムが提供されなくなるため、使い続けるほどセキュリティ上のリスクが高まっていきます。
かといって、すべてのパソコンがWindows 11に対応しているわけではありません。特に数年前に購入したパソコンでは、TPM 2.0などのハードウェア要件を満たせず、そのままではアップグレードできないケースが多く見られます。買い替えるには費用がかかりますし、まだ使えるパソコンを手放すのはもったいないと感じる方も多いはずです。そこで、選択肢の一つとして注目されているのがLinuxというわけです。
初心者向け:どのディストリビューションを選べばいい?
Linuxディストリビューションは数多く存在し、「結局どれを選べばいいのか分からない」というのが、実は多くの人が最初につまずくポイントです。とはいえ、初心者向けには定番と言える選択肢がいくつかあります。
| ディストリビューション | 特徴 |
|---|---|
| Ubuntu | 利用者が多く情報が豊富。困ったときに調べやすい定番の選択肢 |
| Linux Mint | Windowsに近い操作感で、乗り換え時の違和感が少ない |
| Zorin OS | 見た目をWindows風にカスタマイズしやすく、初心者に人気 |
目的や好みによって最適な選択肢は変わりますが、迷ったら情報量の多さからUbuntuを選んでおくと安心です。困ったときにWeb検索で解決策が見つかりやすいというのは、初心者にとって想像以上に心強いポイントです。
実際の乗り換え手順:慌てずに進めるための4ステップ
手順自体はそれほど難しくありませんが、順番を守ることが失敗しないための一番のコツです。
写真・文書・メールなど重要なデータを、外付けストレージやクラウドにバックアップする
USBメモリに、選んだディストリビューションのインストールメディアを作成する
作成したUSBメモリから「Live起動」し、インストールせずに動作を試してみる
問題がなければ、画面の案内に沿ってインストールを進める
特に1のバックアップは絶対に省略しないでください。インストール作業の過程で、意図せず既存のデータが消えてしまうリスクはゼロではありません。「そのうちやろう」ではなく、作業前に必ず済ませておくことをおすすめします。
- ✅Live起動なら、インストールせずにお試しできるので安心
- ⚠️バックアップを取らずに作業を進めるのは避ける
- 👍メモリ4GB以上・64ビットCPUなら多くのディストリが快適に動作しやすい
乗り換え後によくある「困った」とその対処法
いざ乗り換えてみると、「あのソフトが使えない」「印刷ができない」といった小さな壁にぶつかることもあります。ただ、これらの多くは代替ソフトや設定変更で解決できることが多く、過度に心配しすぎる必要はありません。
それでも、「使い慣れたソフトがどうしても手放せない」という場合は、WindowsとLinuxを1台のパソコンに共存させる「デュアルブート」という選択肢もあります。用途に応じてOSを使い分けられるため、いきなり完全移行するのが不安な方には、まずデュアルブートから試してみるのも一つの方法です。
🌱 ちょっと余談
古いパソコンほどLinuxとの相性がよいと言われるのは、Windowsに比べて動作が軽く、カスタマイズ次第でさらに軽量化できるためです。「型落ちだから」と諦める前に、一度Linuxでの延命を検討してみる価値はありそうです。
乗り換えをスムーズに進めるための準備
手順そのものはシンプルですが、必要な道具を事前にそろえておくと、当日の作業がぐっとスムーズになります。インストールメディアの作成にはUSBメモリが必須になりますので、まだ手元にない場合は用意しておきましょう。また、バックアップ用のストレージとして外付けSSDを使えば、作業中の万が一のトラブルにも安心して対応できます。
これから初めてLinuxに触れる方は、Linux入門書籍を1冊手元に置いておくと、基本操作やトラブル時の対処法を体系的に学べて心強いはずです。「今のパソコンでの延命ではなく、この機会にLinux専用機を新調したい」という方は、Linux動作確認済みのミニPCやノートPCを検討するのも快適な選択肢の一つです。
まとめ
Windows 10のサポート終了は、必ずしも「パソコンの買い替え」だけが答えではありません。Linuxへの乗り換えという選択肢を知っておくだけで、まだ使えるパソコンを安心して使い続けられる可能性が広がります。
まずはバックアップを済ませたうえで、UbuntuやLinux MintなどをUSBメモリからLive起動し、実際の使い心地を試してみることから始めてみてはいかがでしょうか。なお、この記事の内容は執筆時点(2026年8月)の情報です。各ディストリビューションの最新版や動作要件は変わることがあるため、導入前には公式サイトで最新情報をご確認ください。


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