📖 推定読了時間:約5分
ある日突然、いつも通り sudo apt update を打っただけなのに、見慣れないエラーがずらっと表示される——Linuxを使っていると、こういう瞬間、地味に焦りますよね。実は今まさに、GitHub公式CLIツール「gh」を使っている一部のLinuxユーザーに、まさにそれが起こりうるタイミングが迫っています。原因と対処法はとてもシンプルなので、落ち着いて確認していきましょう。
この記事のポイント
- GitHub CLI(gh)のLinux向けパッケージ署名鍵が2026年9月5日に期限切れになる
- 影響を受けるのは、公式APT/RPMリポジトリからghを導入しているLinuxユーザーの一部のみ
- 対処法は公式のインストール手順を再実行するだけとシンプル
- 過去にも同様のトラブルがあり、今回は事前告知されている点が異なる
何が起きているのか―「署名鍵」が切れるとはどういうこと?
Linuxのパッケージ管理(apt や dnf)では、ダウンロードしたパッケージが本当に配布元(今回で言えばGitHub)が作った改ざんされていないものかを確認するために、GPG署名鍵という仕組みを使っています。鍵にも有効期限があり、期限が切れると「この鍵は信用できません」と判断されて、パッケージの取得自体が止まってしまいます。
このあたりの仕組みは、普段GUIだけでLinuxを使っている人にはやや分かりにくい部分でもあります。apt・GPG鍵・リポジトリ設定といった基礎から体系的に理解しておきたい場合は、Linux入門書籍で一度整理しておくと、こうしたトラブル時にも落ち着いて対応しやすくなります。
今回のケース:GitHub CLIの鍵が9月5日に期限切れ
GitHub公式の発表によると、GitHub CLI(gh)のLinux向けAPT/RPMパッケージリポジトリを検証するための署名鍵が、2026年9月5日(土)に期限切れとなります。GitHubはこれに先立ち、2026年4月8日の時点で新旧両方の鍵を含む更新済みのキーリング(鍵束)をすでに公開しており、今回は前もって余裕を持った対応が取られている点が特徴です。
| 状況 | 影響 |
|---|---|
| 公式APT/RPMリポジトリから導入し、4月8日以降に一度も手順を再実行していない | 影響あり。9月5日以降、更新・インストールが失敗する可能性 |
| Windows/macOSで利用、またはHomebrew・GitHub Releasesの直接ダウンロード・ソースビルドを利用 | 影響なし |
実際に影響が出ると、sudo apt update の際に次のようなエラーが表示されます。
W: Failed to fetch https://cli.github.com/packages/dists/stable/InRelease
The following signatures were invalid: EXPKEYSIG 23F3D4EA75716059 GitHub CLI opensource+cli@github.com
このメッセージが出た場合は、まさに今回の鍵切れが原因です。慌てて鍵をあちこちから探してくる必要はなく、GitHub公式の手順を再実行するだけで解決します。
実はGitHub CLIの署名鍵切れ、2024年9月にも一度起きていて、その時は事前告知なしの「緊急延長」対応だったそうです。今回はきちんと5ヶ月前から告知されているあたり、運営側の学習を感じますね。
対処法:公式のインストール手順を再実行するだけ
Debian/Ubuntu系(APT)の場合は、次の手順でキーリングを更新できます。
最新のキーリングファイルを再取得する
curl -fsSL https://cli.github.com/packages/githubcli-archive-keyring.gpg | sudo dd of=/usr/share/keyrings/githubcli-archive-keyring.gpg
パッケージリストを更新する
sudo apt update
エラーが出ないことを確認する
RPM系(dnf/yum)の場合も、公式リポジトリの追加手順を再実行すれば同様に新しい鍵が反映されます。すでに4月8日以降にインストール・アップデートの手順を実行済みの場合は、対応不要です。不安な場合は、上記コマンドを一度実行しておいても損はありません。
- ✅4月8日以降に手順を再実行済みなら対応不要
- ⚠️CI/CD環境やDockerイメージなど、自動化されたビルド環境も忘れずに確認する
- 👍Windows/macOS利用者やHomebrew経由の利用者は気にしなくてよい
ちなみに、こうした細かな環境トラブルは、gh コマンドや Git そのものの理解が浅いと「何が起きたのか」を切り分けるのに余計な時間がかかりがちです。日頃から GitHub・Git実践入門書籍で基礎を押さえておくと、こうした通知が来たときにも落ち着いて中身を読み解けるようになります。開発環境を新しく整えたい、あるいは検証用にもう1台Linux環境が欲しいという場合は、Linux動作確認済みのミニPC・ノートPCを用意しておくのも一つの手です。
まとめ
今回のGitHub CLIの署名鍵切れは、公式APT/RPMリポジトリを使っている一部のLinuxユーザーだけに関係する話で、対処法もキーリングの再取得というシンプルなものでした。とはいえ、こうした「鍵の期限切れ」はGitHub CLIに限った話ではなく、他の開発ツールでも今後起こり得るテーマです。エラーメッセージをよく読んで落ち着いて対処する習慣を持っておくと、いざという時にも慌てずに済みます。まずは自分の環境で sudo apt update を一度実行し、エラーが出ないか確認してみてください。
※本記事の内容は2026年9月5日時点でGitHub公式が発表した情報に基づいています。手順やコマンドは環境によって異なる場合があるため、詳細は必ずGitHub公式ドキュメントもあわせてご確認ください。


0 件のコメント:
コメントを投稿