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このブログでも繰り返し取り上げてきたメモリ価格の高騰、実はその影響がとうとうマザーボードそのものの値上げという形にまで及んできています。「自作PCを組むなら、パーツ単価の安いマザーボードくらいは影響が少ないだろう」と思っていた人にとっては、少し意外なニュースかもしれません。売れなくなっているのに値上げするという、一見矛盾した状況の裏側を、この記事で整理します。
この記事のポイント
- マザーボード大手メーカーが、2026年9月までに価格改定を計画していると報じられた
- 背景には、基板コストの上昇と、自作PC需要低迷による販売数量減少による採算悪化がある
- 台湾の主要4社は2026年の出荷目標を軒並み下方修正、前年比3割超の減少を見込む企業も
- 値上げ幅は不明だが二桁台の可能性があり、低価格帯モデルの整理も懸念されている
「売れていないのに値上げ」という、一見不思議な現象
普通に考えれば、商品が売れなくなったときは値下げをして需要を喚起するのが定石です。ところが今のマザーボード市場では、その逆の動きが起きようとしています。売れなくなっているのに、値上げせざるを得ないという、なんとも皮肉な状況です。
実は、この構造には理由があった
マザーボード大手3社が2026年9月までに値上げを計画しているとの報道の背景には、基板コストの上昇と、販売数量減少による採算悪化のダブルパンチがあります。自作PC市場そのものが冷え込む中、数量が減る一方でコストだけが積み上がる状態が続いた結果、各社は値上げによる採算改善を迫られているというわけです。
実際、台湾の主要マザーボードメーカー4社(ASUS、MSI、GIGABYTE、ASRock)は、2026年の出荷目標を軒並み下方修正しています。ASUSは2025年に約1,500万枚を販売していましたが、2026年は年間1,000万枚に届くかどうかという厳しい水準まで落ち込む見通しです。ASRockに至っては、前年比で3割を超える販売減少を見込んでいるとされています。今回の値上げには、部材コストの吸収だけでなく、販売店側の採算を立て直す狙いも含まれているとみられ、値上げ幅は二桁台になる可能性が指摘されています。
実は、メーカー自体は「悪くない」状況にある
一方で、興味深いのは各メーカーの全体収益です。消費者向け市場が冷え込んでいる一方で、各社ともAIサーバー向け製品の生産・販売を強化しており、全体的な収益はむしろ好調に推移していると報じられています。「自作PC向けは苦戦しているが、会社全体としては別の柱で稼げている」という構図が、今回の値上げの背景にはあるようです。
- ⚠️値上げ幅は未発表だが、二桁台になる可能性が高いとみられる
- ⚠️低価格帯モデルのラインアップが今後絞られる可能性もある
- 💡メーカー各社は、AIサーバー事業への注力で収益の柱を多様化させている
メモリの高騰から始まった話が、ここまで自作PC市場全体を揺るがすことになるとは、正直ここまで長引くとは思っていませんでした。パーツ単価が安いから大丈夫、という油断はもうできない時代なのかもしれません。
これから自作PCを組む予定がある人へ
今回のニュースを踏まえると、新規に自作PCの組み立てを計画している人は、パーツを早めに調達しておくという選択肢も検討する価値があります。特にAMDのソケットAM5は今後複数世代のCPUに対応する計画とされているため、マザーボードだけでも先に確保しておくという考え方も一つの手です。
メモリについても、既存のPCで容量に余裕がない場合は、値上げがさらに進む前に増設用メモリを確保しておくと安心です。ストレージ不足で困っている人は、内蔵SSDの増設よりも導入のハードルが低い外付けSSDで当面をしのぐという選択肢もあります。新しいパーツでの組み立てやOSの再インストールに備えて、インストールメディア作成用のUSBメモリも1本用意しておくと、いざという時にスムーズです。
まとめ
マザーボード大手3社の値上げ計画は、メモリ価格高騰に端を発したAI需要の余波が、自作PC市場のあらゆるパーツに及び始めていることを改めて示す出来事です。販売数量が減っているにもかかわらず値上げに踏み切らざるを得ないという構図は、しばらく続く可能性があります。これから自作PCの新規購入や増設を検討している人は、価格動向をこまめにチェックしながら、必要なパーツは計画的に確保しておくことをおすすめします。
※本記事の情報は2026年9月3日時点の報道に基づくものです。正式な値上げ幅や時期については、各メーカーの公式発表をご確認ください。


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