Raspberry Pi Pico 2登場!ArmとRISC-Vを自在に選べるRP2350の衝撃

2026年10月17日土曜日

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わずか数百円という破格の安さと、初心者でも扱いやすいMicroPython環境、そして独自のプログラマブルI/O(PIO)によって、世界中のメイカーや組み込み開発者の心を鷲掴みにした名機「Raspberry Pi Pico」。その正統後継機として満を持して登場したのが**「Raspberry Pi Pico 2」**です。

心臓部には完全新設計の自社製シリコン**「RP2350」**を搭載。クロック速度やSRAM容量の大幅強化はもちろんのこと、ハードウェア業界を最も驚かせたのは**「ArmコアとオープンソースのRISC-Vコアを同一シリコン上に両方搭載し、ブート時にユーザーが選択できる」**という前代未聞のデュアルアーキテクチャ設計でした。

初代Pico(RP2040)から何が進化したのか?スペック徹底比較

初代RP2040と比較して、Pico 2(RP2350)はあらゆる面で圧倒的な進化を遂げています。

スペック項目 初代 Raspberry Pi Pico(RP2040) Raspberry Pi Pico 2(RP2350)
CPUコア Arm Cortex-M0+ ×2(133MHz) Arm Cortex-M33 ×2 または Hazard3 RISC-V ×2(150MHz)
SRAM容量 264 KB 520 KB(約2倍に倍増)
FPU(浮動小数点演算) 非搭載(ソフトウェア演算) ハードウェア単精度FPU搭載
セキュリティ 基本機能のみ Arm TrustZone、セキュアブート、SHA-256ハードウェア暗号化
PIO(プログラマブルI/O) 2ブロック(計8ステートマシン) 3ブロック(計12ステートマシンに拡張)

1. 業界の度肝を抜いた「ArmとRISC-Vのハイブリッド」

RP2350には、2基のArm Cortex-M33コアと、オープンISAである2基のHazard3 RISC-Vコアが物理的に集積されています。デフォルトでは実績豊富なArmコアで起動しますが、ワンタイムプログラマブル(OTP)フラッシュの設定を切り替えることで、RISC-Vマイコンとして動作させることが可能です。

これにより、Armのエコシステムで安定した商用製品を作りつつ、次世代のオープンアーキテクチャであるRISC-Vの実践的な検証や教育を同一ボード上で完結できるという、比類なき柔軟性を手に入れました。

C/C++ SDKやMicroPythonを用いた具体的なペリフェラル制御、PIOアセンブラの記述作法を体系的に学びたい方は、Raspberry Pi Pico 2(RP2350)プログラミング実践ハンドブックなどを手元に置くことで、ハードウェア直叩きの奥義を迷いなく習得できます。

自作キーボードから産業用IoTまで広がる活用シーン

SRAMが520KBへ倍増し、ハードウェアFPUが搭載された恩恵は絶大です。オーディオのリアルタイムDSP処理、小型液晶(SPI/I2Cディスプレイ)への高フレームレート描画、さらには超小型機械学習(TinyML)による音声認識や異常検知などが、わずか数百円のRaspberry Pi Pico 2 / RP2350 マイコン開発ボード単体で実用的な速度で動作します。

また、自作キーボード愛好家にとっても、ピン配置が初代Picoと100%ピン互換を維持しているため、既存の基盤やケースを流用したまま、より高速なキーマトリクススキャンやリッチなLEDライティング制御へのアップグレードが容易に行えます。

💡 RP2350を触るなら知っておくべき3大注目機能

  • PIOステートマシンの増強:合計12基に増えたことで、DVI映像出力・SDカード高速通信・LED制御をCPUに負荷をかけず同時並行実行可能。
  • Arm TrustZoneによる商用セキュリティ:ファームウェアの改ざん防止や暗号鍵の秘匿など、量産IoTデバイスに耐えうるエンタープライズ機能。
  • 超低消費電力スリープ:低消費電力モードの最適化により、コイン電池駆動や太陽光パネル駆動のセンサーノード制作にも好適。

まとめ:マイコン開発の敷居を再び塗り替えた名機

圧倒的なコストパフォーマンスを維持したまま、産業グレードの堅牢性と前代未聞のRISC-V実験環境を詰め込んだRaspberry Pi Pico 2。

電子工作のホビー用途からプロの組み込みプロトタイピングまで、あらゆるハードウェアメイカーにとってRP2350は、今後数年間にわたる絶対的なスタンダードであり続けるはずです。

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